車の買取査定と契約について、注意したい点をご紹介します。特に、契約段階になったら書面をよく読むとともに、不明な点は買取店に質問し、明確な回答をもらいましょう。
●二重査定(再査定)制度について
二重査定(再査定)制度とは、たとえばユーザーが査定の際に車の状態などをごまかして申告し、あとでそれが発見された場合、買取査定額を変更できる、という制度です。いったんは高い査定額を提示されて喜んで契約したのに、あとから「板金歴が見つかりました」などと安い査定額に変わってしまえば、すでに契約を結んでいるので変更できないとともに、違約金までとられる可能性があります。このように、二重査定制度は買取店側に有利に働きやすいものなのですが、その一方で、実際に買取店の損失を防ぐためのものでもあります。むやみに二重査定制度を使われないためにも、買取査定は丁寧にしてもらい、ユーザー側も車の状態は正確に申告するようにしましょう。
●自動車税未経過分の取扱いについて
たとえば、6月に車を売却した場合、その翌月7月~年度末である翌年3月までの未経過分の自動車税は、車の前所有者に戻ってくることになっています。買取金額に未経過分の自動車税が含まれているはずですので、自動車税の返金がいくらになっているのか、査定の段階で確認しましょう。自動車税の返金を別にした金額が、車本体の買取金額になります。
●買取金額の支払い期日
契約段階になったら、買取金額と、その支払い期日はいつになっているのか確認しましょう。契約書に明記されていれば安心です。
●名義変更はすぐにしてもらう
契約段階では、「名義変更はいつしてもらえるのか」は必ず聞きましょう。車を売った後でも、名義変更がなされていないと、事故などがあった時ユーザーに責任が来ることになります。名義変更は早ければ早いほど安心です。できれば「○月○日に名義変更をします」と日付まで回答をもらい、契約書にもその旨を書いてもらいましょう。さらに、名義変更がきちんとなされたかどうか、車検証のコピーを送ってもらうなどするとさらに安心です。
車の買取査定前に、行っておきたい準備を見てみましょう。
●まず、以下のものを用意します。
・車検証
・自賠責保険証
・免許証
●洗車
買取査定の際、印象をよくするために洗車をしましょう。水洗いするとともに、ワックスをかけて隅々までピカピカにしておきます。エンジンルームなども掃除するとさらに良いでしょう。
●車内の清掃
買取査定のときにはすみずみまでチェックされますので、車内に積まれている荷物などはすべて出します。掃除機をかけたり、窓ガラスを拭いたりしましょう。匂いが気になる場合はファブリーズなどの消臭剤をかけておくと良いと思います。また、不要なステッカーが貼ってあるとキズ隠しを疑われることがありますので、剥がしておいたほうが良いでしょう。
●キズの手入れ
程度の軽いキズは手入れしておきましょう。カー用品店に売っているタッチペンなどで目立たなくしておきます。このとき、自分の車のボディカラーと同じ番号のタッチペンを使いましょう。ボディカラーの番号は、通常、ボンネット内の“コーションプレート”に、「COLOR」という記載とともに書かれています。
車の買取査定を依頼する方法はいくつかありますが、主に、
1)インターネットサイトの無料買取査定
2)買取店への持ち込み査定
3)出張査定
の3つに分かれます。
いずれも、買取査定自体はほとんどの業者が無料です。
【1)インターネットサイトの無料買取査定】
ネットサイトの無料査定には“買取専門店直結”のものと、“複数業者への一括査定依頼”のものがあります。
まず、ガリバーなどの買取専門店直結のサイトでは、車の情報を入力・送信するとすぐに担当者から電話が入ります。車の買取査定は現物を見ないと詳しく判断できないこともあり、電話口で聞ける買取査定額は「そのお車ですと、40万~80万ですね」など、非常に開きのあるものとなります。この後、近隣の店舗に持ちこみ査定・出張査定の予約をし、本格的な買取査定に入ることになります。
一方、carviewなどの無料買取一括査定サイトでは、情報を送信すると、サイトに登録してあるすべての買取店に転送され、それぞれメールや電話で連絡をくれます。現車を見ないと詳しい買取査定額が出せないことは一緒ですので、メールや電話で提示してくる買取査定額はあくまで暫定です。高い額を提示されても鵜呑みにしないほうが良いでしょう。この後、各社に連絡を取り、実際の買取査定に入ります。“複数の業者に買取査定してもらう”という点では無料一括査定サイトのほうが便利です。
【2)買取店への持ち込み査定】
近隣の車買取店に自分で車を持ちこんで査定してもらう方法です。買取店側の都合もありますので、電話予約などをして行ったほうがいいでしょう。買取してもらってすぐに車を置いていくこともできますが、高い査定額を得るために複数の買取店を巡りたい場合などは、若干手間がかかるでしょう。また、買取店内で査定してもらうと業者側のペースになりがちです。
【3)出張査定】
買取店に連絡し、査定マンに自宅や勤め先まで来てもらって買取査定を受ける方法です。現物を見て査定してもらうので査定額に間違いがないとともに、自分のテリトリーで買取査定してもらうことで、こちらのペースで商談をすすめることが出来ます。
販売店などで行われる一般的な車買取の流れを見てみましょう。あわせて、各段階でのポイントをご紹介します。
1)買取査定を依頼する
持ち込み査定、出張査定があります。
2)実際の査定に入る
車検証・自賠責保険証などがあれば十分なのですが、点検整備記録簿なども用意しておくと良いでしょう。また、後付けしたオプションなど、自分の車のアピールポイントも忘れずに伝えましょう。取り外した純正品が保存してある場合は、それも用意します。
3)売却契約
契約書はよく読んで理解するとともに、不明な点は質問して明確な回答をもらいます。また、指示された必要書類はきちんと揃えておきましょう。厳密には、買取査定額が提示されてからも、車の価値は日々落ちます。書類の不備があると売却契約を結ぶことができず、再査定になり評価が下がる、といった可能性があります。
4)車の引き渡し
売却契約と同時に行われることがほとんどでしょう。契約と合わせて、買取査定額が提示されてから早めにすませるようにします。契約した売却日から大幅に遅れると、これも再査定になってしまうことがあります。
5)入金
すべての作業が終了してから入金になります。多くは振込になると思いますが、現金で受け取りたい場合などは販売店・買取店に相談してみましょう。
以上が車買取のおおまかな流れですが、何かトラブルがあったときには、
●各都道府県「消費者相談センター」
●「国民生活相談センター」
などに相談しましょう。
売却契約の段階に入って必要な書類のおもなものをご紹介します。場合によって違いますが、買取店・販売店で指示されますので、そのとおりに揃えれば問題ありません。下記の書類の他に、スペアキー・点検整備記録簿・取扱説明書なども用意しましょう。
【普通自動車】
●車検証
●自賠責保険証
●自動車税の納税証明書
●実印
●印鑑証明
●譲渡証明書(買取店・販売店が用意してくれます)
●委任状(買取店・販売店が用意してくれます)
以下は状況に応じて必要なものです。
●リサイクル券
●住民票・・・・・・引越などをして、車検証と印鑑証明の登録内容が違うときに。
●戸籍附票または住民票の除票・・・・・・複数回住所変更を行った場合。
●戸籍謄本・・・・・・結婚などで姓が変わった場合。
●所有権解除書類・・・・・・ローンが残っている(車の所有権が信販会社やディーラーなどになっている)状態で車を売却するとき。所有権の解除を店舗に依頼するときはローンの契約番号などが必要です。
※この他、追加書類を要求されることがあります(遺産分割協議書、行政区画変更証明書など)。
【軽自動車】
●車検証
●自賠責保険証
●自動車税の納税通知書
●認印
●自動車検査証記入申請書(買取店・販売店が用意してくれます)
●リサイクル券(場合によって)
