車の買取査定額は、一年のなか、どの時期に売るかによっても上下します。中古車市場で需要が高いシーズンは販売店も仕入れに力をいれるため、価値が高まるからです。一般的に車がよく動くのは春前で、やはり入社・入学・引越など、新生活で車を購入したい人が増えるからでしょう。春前の2~3月はもっとも買取査定に適した時期と言えます。

また、季節ごとに人気車種は変わりますので、それに応じて買取査定額も変化します。たとえば春は主に新卒者むけの需要が高まり、とくにコンパクトカーやスポーツカーなどが人気です。夏になると、レジャーに向けた車種のワンボックスカー・RV車などが人気になり、冬には雪が降りますので4WD車の需要が高まります。

とくに、オープンカーや4WD車などは季節と関わりが深い車種なので、買取査定もそれに準じた時期に行ったほうが良いでしょう。ほかに、大型連休前や、購買意欲が高くなるボーナス時期なども中古車の需要が増えると予想されます。そういったタイミングを逃がさずに車を買取査定してもらうのが、もっともおトクな売却方法だと言えるかもしれません。

しかし忘れてはいけないのが、愛車の価値は日々変わるということです。車は新しいほうが高く売れることは言うまでもなく、出された買取査定額にもある程度は有効期限があります。“売り時”を狙いすぎると、逆に買取査定額が下がることもありますので注意しましょう。

車の買取査定で、重要な項目のひとつに「年式」があります。この「年式」というのは、“その車の初度登録年月(軽自動車の場合は“初度検査年月”)”で決まってきます。つまり、初めてナンバープレートをつけた年が、その車の年式になるわけです。ポイントになるのは、このときに買った月日までは考慮されない、ということです。人間のように、「○月○日付で一つ年をとる(年式が落ちる)」わけではありません。

それではいつ年式が更新されるのかというと、これは「年度が変わった日(つまり1月1日)」になります。「12月に登録された車」と「翌年1月に登録された車」では、登記上、1年の年式が違うことになるのです。さらに極端な例をあげると、平成20年1月に生産された車でも、平成22年12月に初めて登録されれば、その車は“平成22年式”になります。

もちろん、年式が新しいほうが高く売れる可能性があります。年度が変わると車は自動的に1年年式が落ちますので、車を売ることを考えたら、その年内のできるだけ早い時期に買取査定してもらったほうが有利でしょう。

ただし、例外もあり、その車がフルモデルチェンジされた場合などは、年式にかかわらず、まず新型か旧型かで評価が分かれます。旧型のほうが高値で取引されることもありますが、一般的に、フルモデルチェンジ前の旧型は、その後発売された新型より価値が下がってしまいます。

また逆に、車を買うときにも、この年式の変わるタイミングを意識しておくと、買取査定のときにリセールバリューが少しかわってくるかもしれません。

●査定後に車をオークション出品する
愛車をさらにおトクに売却する手段として、買取店の無料査定を受けたあとにオークション出品する、という方法が考えられます。この場合の“オークション”とは、中古車の業者オークションではなく、Yahoo!などの個人オークションのことです。つまり、買取店で出された査定額を“落札最低額”としてオークションに出品することで、買取店以上の価格で売却できる可能性があるわけです。

ただし、デメリットも多く考えられます。まったく入札が入らないかもしれないですし、また、入札がなく「やはり買取店に売ろう」と考えても、買取店で出された査定額には有効期限がありますので査定のやりなおしになり、結果、最初に出された査定額より価格が落ちてしまうかもしれません。さらに、無事落札されたとしてもその後が少々煩雑です。名義変更などの手続きを出品者みずからが行わなくてはなりませんし、スムーズにいかないとトラブルの元になってしまうことでしょう。遠方の人に落札された場合、配送の手続きもとらなくてはなりません。

したがって、この方法は個人オークションや車の取引に詳しい人向けと言えます。初心者にはあまりお勧めできません。

●評価されなかったオプションをオークション出品する
車買取店で、評価されなかったオプションはYahoo!などの個人オークションに出品してみましょう。こちらは車の出品と違って手続きもそれほど複雑ではなく、気軽に試せる方法だと言えます。入札が入らない可能性もありますが、せっかく購入したオプションですので、処分に困って捨ててしまうよりは良いのではないでしょうか。

買取や下取り査定をうけて売却した車が、中古車として店頭にならぶまで、流通のしくみはどのようになっているのでしょうか?

ディーラーも車買取専門店も、買取・下取りした車はおおむね“オートオークション(業者オークション)”に出品します。このオートオークションとは中古車販売店の中古車取引の場で、全国に約120ヶ所あります。それぞれオークション運営会社が定めた審査基準があり、それをクリアした業者にしか会員資格を与えられません。会員資格を持った業者のみが参加できる場なのです。中古車販売店はこのオートオークションを利用して中古車を仕入れ、店頭に並べるわけです。

各地に点在しているオートオークションは、おおよそ週に一回のペースで開かれ、取引される中古車は平均30000台以上になります。新型・旧型・国産・輸入車など、車の種類を問わず取引され、国内の中古車流通の要です。この、オートオークションでの落札情報をもとに買取・下取り査定額が決められているのです。

近年、国内の自動車メーカーもこのオートオークション運営にのりだし、従来の運営会社に加えて、さらなる市場の活性化が図られています。さらに、インターネットの普及により、会場に足を運ぶことなく、全国どこのオートオークションでも落札できるようになってきています。

このオートオークションと一般ユーザーを直接結びつける“オークション仲介業者”も急増してきており、一般ユーザーが車を売却する方法は、ディーラーや車買取店の買取・下取りだけではなくなってきているのです。

車買取時のトラブルについては、おもに「売却契約前のトラブル」「売却契約後のトラブル」の2つに分けられます。それぞれ、主なものをあげてみました。

◆売却契約前のトラブル◆
●車買取店などの営業がしつこい
買い取らせてくれとしつこい場合、裏を返せば、それほどその車の価値が高いということでもあります。高い買取査定額を引き出すためには仕方ない面もあるでしょう。しかし「今日売ってもらえないと相場が下がるので、今すぐ返事を」などと、やたらと契約を急がせる業者がいます。たしかに、出された買取査定額にはある程度有効期限のようなものがありますが、車はナマモノではありません。相場が動くといっても、よほどのことがない限り、一ヶ月単位の変動です。本当に買い取りたければ後日また打診があるはずですし、買取業者もいろいろありますので、強引なことを言われても安易に追従しないようにしましょう。

◆売却契約後のトラブル◆
●再査定で買取価格を減額された
「二重査定(再査定)制度」というのがあり、買取した車に新たに問題点が見つかった場合には買取店は再査定を行い、買取価格を変更できるというものです。本来なら、車のプロである査定士が査定した上で買取額を提案してくるのですから、ユーザーにしてみればおかしな制度なのですが、万が一のことを想定して設けている業者も多いようです。トラブルを未然に防ぐためにも、査定時(契約時)によく契約内容を確認しましょう。信頼のおける買取店を選び、車や書類と引き換えに代金を受け取るのが理想です。また、判断が難しいケースや悪質なケースは「国民生活センター」や各都道府県「消費者センター」に相談しましょう。

買取店でよく「オプション装備も高く評価します!」とうたっている店がありますが、本当でしょうか。買取査定を受ける際に、後付けしたオプションを外すべきか、迷う人も多いと思われます。ここで考えてみたいのが、車本体とは別に、オプションだけの価格はいくらなのか?ということです。オプションを取り外して、Yahoo!などの個人オークションに出品したほうがおトクな場合があるからです。

これを確認するには、まず買取査定時に「オプションは外します」と言って査定を受けることです。まずオプション抜きの買取査定額を出してもらい、その後「オプションをつけたままだといくらになりますか?」と聞いてみるのです。逆に、最初にオプションをつけたままで買取査定額を出してもらうと、それぞれの価値がウヤムヤになり、後から「外した場合はいくらですか?」と聞いても、減額された分がオプションの価値だとは限りません。まず最初にオプション抜きの買取金額を確認することがオススメです。

オプションをつけない場合とつけた場合であまり買取査定額が変わらないときには、オプションだけ引き取ってYahoo!オークションなどに出品してみましょう。「オプションにこだわりがあったのに、買取査定ではあまり評価されなかった」というような場合、オプション単体で売却すると、思わぬ高値がつくケースがあります。とくにYAHOO!オークションなどは、全国の“こだわり派”から入札が入りますので、一般の車買取店では得られなかったような評価も期待できるでしょう。

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